事実は小説よりも怪談なり。野々花 かすみ

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就職のために 大学の就職課へ日参して きいたこともないような 企業の募集用紙を手に取っては 活動していて もはや 冬に入っていて 師走も目の前って時でしたね 実家の居間にある 炬燵で 履歴書を何通も書き上げては  首に疲れが出て 少しだけ  ボーッと 炬燵で横になって転た寝していたらしいのだが。。。 そこに 現れたのが 彼女「野々花 かすみ」でした 大学当時 私は 漫画研究会に所属していて 当時 自分の理想像である 少女をよく描いていたのですが その少女には 実は 高校時代に憧れていたマドンナ的な少女がモデルだったのだが はてさて その夢に現れた 少女は そのモデルだった少女よりも より 私の理想にぴったりの美少女でしたね しかも 名前「野々花 かすみ」まさに 可憐で 今にも折れちゃいそうな華奢な娘 透明感ある肌色に 大きくはないけど切れ長で黒目勝ちな眼 そして 私が 当時 崇拝しているかと思うくらい好きだった 黒髪ロングストレート そして 前髪ぱっつん(おかっぱさんみたい) まさに 理想的な美少女でした 「○○くん そんな所で寝てたら風邪ひくよぉ」 と 小鳥が囀ずるような声で 話しかけられた私は 「俺寝ちゃったのか?」などと 思いつつ 目の前の美少女に眼をとられていました。 「えっ!キミは?」 「おかしいなあ 中学高校で一緒だった 野々花 かすみよぉ 忘れちゃったのぉ 私ってそんなに印象薄いかなあ」なんて ちょっと 口をとんがらせては 怒ってるように見せる 彼女に ああ 「そういえば いたなあ かすみって子が」なんて 本物の記憶と嘘の記憶が交わり出していました。 でも 「ほら 私って三年二学期後半に転校してきたし ○くんは二月にあのサッカーの事故で入院しちゃったからなあ 接点 あまりなかったからね」と言われて 自身 そうだよな 「あ そう言えば △さんと お見舞い来てくれたよね」と思い出したのだが。。。。 「そうよ あの時 私 どんだけ ○くんのこと心配したか それなのに ○くんってひどいよなあ △さんばかり見ててさ ショックだったんだからぁ」 「ごめん そんな気はなかったけど ごめんね」
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