事実は小説よりも怪談なり。野々花 かすみ

4/11
前へ
/11ページ
次へ
ふと 思い出される 中学時代  目の前の野々花 かすみは言う「ほら 私 中三の二学期後半に転校して来てさ ○くんは あの二月にサッカー事故で入院しちゃったから あまり接点なかったからかなぁ」 との言葉で 確かに 自分が 二月にサッカーで事故が起きて入院したと言う事実があり そして 当時好きだった △と言う少女ともう一人の少女がお見舞いに来てくれた事実もある のだが どこかで食い違いが生じているような? が 会話が続いては 「そう言えば 高校でさ 同じクラスになってさ 漫画貸してくれたよね 翔んだカップル。。。。懐かしいねえ」 「そうだねえ 卒業式の日 翔んだカップルの秀才美少女杉村さんみたいに かすみは 髪パーマかけて来てたよなぁ」 「覚えててくれたのぉ 嬉しいな でも 大学は別々になってさ その後会うこともなかったね どうせ ○は 年下の彼女とか作っていちゃこいてたんでしょ ずるいなぁ」 「って かすみだって 美人なんだから モテモテだったんだろう?」 と なぜか うちの居間の炬燵で 会話が続いていて 「まさかぁ あたしは ある人 一筋ですよぉ 誰かさんと違ってさ」 「なんだよぉ その羨ましい誰かてさぁ」 「あはは 秘密だよぉ 気がつかないって どんだけ 鈍感なんだか」 なんて とりとめのないけど  楽しくも 素敵な会話が 突然終わりを告げました なんと パートから戻って来た母が 炬燵で転た寝してる私を起こしたために 寝ぼけた状態で 夢か現実か 頭が混乱していて その晩 夕食時に 母が 私の幼馴染みが 某大学の職員に内定したって話をして来ては 「お前は大丈夫なのかい?」と言われた一言に 刺されては しかし 頑張らなきゃ!っと思い直して 二階の自室へ籠り 履歴書作成して 寝床で 「もう11月も下旬 明日は 三の酉だな そうそう 履歴書用の写真 神社近くの写真館に明日撮りに行かなきゃ」なんて思いながら 寝たところで 再び 彼女「野々花 かすみ」が 今度は 私の部屋へ やって来ました 「○ってさ 不器用で 正直過ぎるところあるから 難しいのかなあ 就職活動」とズバリ 言ってのけては 心配そうに見ているかすみ 「かすみは 決まったのぉ?」 「ん 公務員 どこに配属されるかは まだわからないけど郵政省」
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加