事実は小説よりも怪談なり。野々花 かすみ

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頭の中では ぐるぐる 昨夜のことが回っては 写真館のおじさんに 「この成人式の写真の方綺麗ですねえ」と 言えば「そうだねえ 君らと同い年じゃないかな そのとき撮影してさ 飾ってたら 評判よくて まだ使わせてもらってるよ」 「いや 同級生だったんで 驚いてしまって」と 言いつつ 写真館を出ては 家路についたのだが。。。 頭が混乱きたしてましたね あの写真は 「野々花 かすみ」。。。。いや あの 本物の同級生の方じゃないか? そうです 私が ずっと理想にしていた 高校の同級生Cさんのことが 頭に浮かぶも いや しかし 普通に考えれば 私の理想としていた 高校の同級生だろうってことになるのだが。。。。 その晩 三度目 夢?にて 野々花 かすみ 部屋へやって来ては 私の面接用の写真を見ては 「ほら 真面目くさった顔してるぅ もう少し 笑顔にした方が 印象いいぞ ○は」と言われたのをきっかけに 「かすみは あの神社の近くの写真館でさ 成人式の写真撮ったことあるの?」 ときいてみれば 「あれ 見ちゃったぁ あれは 私であり 私でもないかなあ あはは」 と なぞなぞのような言葉を投げ掛けて 再び  唇を寄せて来て キスからの ABCへと。。。。 甘く素晴らしいひとときを過ごしては 朝が迫ってくる感じが 部屋に漂いはじめて 「○ぅ 体気をつけて 就活頑張ってね」と言っては 帰って行きました   それも 我が家の玄関から さて 翌朝 やはり 頭が混乱しつつ 布団のなかには また 夢のひとときを思い出させる かすみの残り香が 漂っていて 年内中に就職決めねばと 起きては 面接へと 支度をしていると ふと 机の上に 写真が パラパラっと 撒かれていて 「あれ おかしいなぁ?昨日 この袋に入れたはずだったのだが?」 と不思議に思いつつ 就活へと 出向いていました。
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