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ある朝、太陽がようやく上り始めた頃、小屋の扉を叩くものがありました。
あまりにも小さな音に、よほどじっくりと耳をすまさなければ聞こえないほどか細い声が、扉の外から聞こえてきました。
当然のことながら、警戒心を持ち合わせていない龍は、何の躊躇もなく扉を開けました。
開けてみれば………
そこには巨大な扉を開けた風圧でさえ飛ばされそうなほど小さな少女が、倒れ込んでいました。
龍は身の丈が15mほどあり、扉も20mほどの大きさです。
対して少女の身体は龍の掌ほどの大きさしかありません。
長い爪を持つ龍は、そっと爪に少女の服を引っ掛け、潰さないよう反対の掌に少女の体を乗せると、落とさないようゆっくり…ゆっくり…と小屋の1番奥にある巨大なベッドの枕の上に下ろしました。
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