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今日(こんにち)も変わりなく、世界は優雅に回っている。 人間は生活を豊かにするため、あらゆる技術を開発し、布教し、一般化させた。 おかげで街は華やかで、賑やかで、騒々しい。 とはいえ、そんな煌びやかな生活を送れるのは、一部の富裕層だけ。 技術も知識も金で取引される時代。 それらを持たない者は、汗水垂らして地道に働く他ないのだ。 こんなことをバイトの先輩が言っていた。 憂いているようで、ふざけているようで。 僕は商品を補充しながらそれを聞き流した。 このコンビニでバイトを始めて半年が経つ。 仕事はすぐに覚えられた。 店長やバイト仲間との関係も良好で、何一つ不自由はしていない。 裕福ではないけれど、充実している。 夢や希望があるわけではないけど、今の生活を満喫している。 これ以上に何を望むというのか。
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