噛みつき西野

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 6限の授業が終わり担任の北村先生が来てホームルームが始まった。 「おい坂田、お前昨日の宿題出してなかっただろ。前から言ってるが忘れたら正直に謝りに来い」北村先生が坂田に言った。 「すいません先生、明日持ってきます。」坂田は適当に受け流すように応えた。「明日持ってきます。」 「おう、次からは忘れた次の日にもってこい」北村先生はそれだけ言うとそれ以上坂田を責めることはなかった。 「それから新田お前も昨日の宿題出てなかったぞ」 「坂田君の以下同文です先生」新田も適当に受け流すように応えた。 「ということは今日も持ってきてないんだな。わかったよ明日は持ってくるんだぞ。」北村先生はそれ以上新田を責めることはなかった。 「それから西野お前も昨日の宿題出てなかったぞ」 「うるせえなコノヤロー」西野は噛みついた。 「なんでお前はいつも噛みつくんだよ!」北村先生は怒鳴った「適当に受け流せよ!」 「適当に受け流したら怒ると思うじゃないか!」 「以下同文で怒らなかったんだからもうどんだけ適当でも怒れないじゃないか!大体怒られたくないのにうるせえなコノヤローとか言うんじゃねえよバカヤロー!」北村先生はそこまで言うと息が荒くなっていた。 「なんだとバカヤローはお前だ。何で昨日のうちに出してないって気づかないんだよ。俺だって出したかったけど寝ててみんなが出してるの気づかなかったんだよ」 北村先生は何か言いたそうだったが息が上がってしまい言えなかった。 「運動不足だからそうなるんだよ。ちょっとぐらい走れオッサン」 「もうやめてやれよ西野」学級委員の長谷川が止めに入った。「もとはお前が悪いんだぞ」 「助かったな北村」西野はそれだけ言うとそれ以上北村先生を責めることはなかった。    
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