そして気になる

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 チハルとアイカは、幼稚園からの親友で、部活も同じ。    高校3年で部活引退後、同じ大学へ進学するため、今日も2人で、図書館で勉強中だ。  ところが最近、チハルには、気になる男子ができた。    勉強も手につかず、スマホをいじっていると、初めてその男子に話しかけられた。  「あー。この動画、いいよねー」  後ろから、スマホを覗き込む彼の頬とチハルの頬の距離は数センチ。    彼のサラサラ髪が、チハルの頬をくすぐる。  「あー、そうだ。俺もたまに歌とか投稿すんだけど、良かったらライン交換しない?」  ああ、何たる美声。交換しますとも。  チハルと、ひとしきり話した後、彼は男友達の待つ席へと移動していった。  その後も、視線を外せないチハル。
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