(2) 立場逆転!?

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 ◆◆◆  さっきから、女の子たちがチラチラと図書室を覗いては去っていく。  藤沢先輩のことを聞いてくる人もたくさんいて、思わず先輩の席に  『急用のため、休み』  みたいな張り紙でもしておこうかと思ったくらいだ。 「それにしても、皆あからさまだねぇ」  予告どおり図書室に顔を出していた真由ちゃんが、カウンターに肘をついて笑う。  「そうだね」と私も小さく笑った。 「でも、真由ちゃんもそのうちの一人じゃん」 「まぁそうなんだけど。でも、実はここへ来る前にこっそり見てきたけどね」  悪戯っぽくウインクする真由ちゃんに、私は口をパクパクさせるばかり。  なんてちゃっかりしてるんだ、真由ちゃん! 「確かにあれは女子が群がるわ。それにさ、先生の用事の前だと思うんだけど、女の子に呼び出されてたよ」 「え……」 「で、私もこっそり後をつけたんだけど」  つけたのっ!?  どうりでここへ来るのが遅かったわけだ……。
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