一章一節

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一章一節

○魔王の城・廊下    大量のモンスター達に追い詰められる    アーサー(60)。    手に持った伝説の剣・エクスカリバー    の切っ先を自分の胸に向ける。 エクスカリバー「さらばだ、少年」 アーサー「ああ、世話をかけたな」 エクスカリバー「何、子守も悪くなかった」 アーサー「(微笑み)ああ……ではいくぞ!  うおおお!」    と胸にエクスカリバーを突き刺す。    胸元の赤い宝石のペンダントも砕け散    る。    辺り一面、白い光に包まれる。 ○満月(夜) Mライトニング「私達は敗れた」 ○森・丘の上(夜)    木々の隙間から見える月。    暗い森の中を駆ける男・勇者ライトニ    ング(23)の足。 Mライトニング「魔王の部屋に辿りつく事も  できず、私達は敗れた」    身に着けた黄金の聖なる鎧、腰の雷鳴    の剣、左手の精霊銀の盾、額の勇者の    紋章。どれも泥まみれ。 Mライトニング「アーサー王は我々を逃がす     
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