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入れ替わってるぅー!
古くは、広島県の尾道を舞台に映画化までされたあの人気小説や、最近では大ヒットしたあのアニメ映画のみならず「誰かと誰かの人格だけが突然入れ替わってしまう」物語って、それはもうたくさんある。それがテーマになっているものから、単なるネタとして扱われているものまで、ほんと無数に。
でもねえ…ふつー男と女だよね。
亜音(あいん)と都愛(つあい)は、昨夜はいつもの二段ベッドで寝ていたんだよ。いつも通り。でも深夜の地震で飛び起きて、慌てるあまり上段ベッドだということも忘れて飛び出した亜音が、やっぱり慌ててベッドからはい出そうとした都愛の上に落っこちた。
気が付くと朝になっていた。
なんでいつも通りの目覚めじゃなくて、床で、部屋の真ん中でふたり重なり合っていたんだろう。
「ううう。痛い」
「あたしもー。いったい何で」
「覚えてない」
「覚えてない」
まあどちらも打ち身は大したことない。着替えの時もあざは見当たらなかった。
ただ
「うっわ。都愛のぱんつ間違えてはいちゃってるじゃんあたし」
「やべえ。このショーツ亜音のお気に入りじゃん。知らんぷり通るかな」
歯磨きのときも
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