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「私、千景ちゃんが初恋で初めてのお付き合いの相手だから、遠距離になっちゃったら不安かも。」
それは……。
私だって不安かもしれない。
本気で付き合ってるのは天音だけだから。
「でも…頑張るしかないよね。私だって就職先によっては千景ちゃんと離れないといけなくなるかもしれないし。」
そうだ。
天音だってずっとこの街にいる保証はない。
天音の方が先に就職するし。
「もし……そうなったら、花を贈るよ。」
「お花？」
「うん。私は口下手だし、言葉足らずなところ多いから。でも花にはそれぞれ意味があるから誤解なく伝わるだろ？」
「あ！花言葉！」
「そう。」
もちろん会える時は会って。
電話出来るときは電話して。
それでも足りないかもしれない。天音を不安にさせてしまうかもしれない。
だから両手いっぱいの花束を贈ろう。
それが今もこれからも出来る私の精一杯。
「嬉しい。ちなみにどんなお花？薔薇とかかな？」
「さぁ？その時のお楽しみ。そんな日がこないのが一番だけど。」
「そうだね、分かった。」
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