1.退屈な毎日

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高校生になったら、何か変わるのだと思っていた。 しかしそんなものは幻想でしかない。 抱いていた微かで淡い夢は夢でしかなかった。 朝早くに学校に行って友達と会って話して、退屈な授業を受けて、終わったらまた友達と話す。時間が来たら下校の繰り返し。 中学と全く変わらない日常を過ごすだけだった。 そんな日常に私はどこか苛立「起きろおおおお!」 ・・・・。 「…起きてんだけど。」 人がせっかく慣れないナレーション的なことしてんのに。 邪魔するなんぞ不躾ではないだろうか。 「起きてるだけで、ちっとも準備してねぇじゃねぇかよ!時間に余裕はねぇんだぞ?はやく準備しろ!飯食うぞ飯。」 チラリと目覚まし時計を見る。 AM7:00 「こんな朝早くにどっか出かけんの?準備ってなに。」 誰が好き好んでこんな朝早くに大声を聞かされなければならないのだろうか。 二度寝できる時間なのに。 「はぁ?何言って…ってお前忘れてるだろ!」 「何が。あ、もしかしてジョンソンの命日?」 「誰だよ!つか、どっから湧いて出てきたんだよ、ジョンソン。」 「もしかしたら、世界中にいるジョンソンって名前の1人が死んだ日かもしれない。」 「んなことあるかよ!世界中のジョンソンに謝りやがれ!!今日から学校、始業式だよ!忘れてんじゃねぇ。」 何かと思えば…。 なんだ、そんなことか。 ものすごい覚えたくない事柄じゃない。 でも口に出したらまためんどうだからやめておこう。
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