1.退屈な毎日

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携帯を見ると4月7日が表示されている。 確かにこの日は学校始まる日だった気がする。いや、あいつがそう言うからにはそうなんだろう。 「んじゃあ準備できたらこいよ。」 「…はぁ。」 これ以上待たすとものすごくめんどい展開になる。何日もくどくどとお説教タイムになるからだ。 あいつのお説教タイムって地味に長い上に親に話行くからなぁ。 パジャマを脱ぎ、適当にTシャツを着る。 ハンガーにかかってる制服に手をかけ、白いワイシャツを着てネクタイを緩くしめる。 もちろんワイシャツの上から2番目のボタンまでは開ける。 チェックのスカートを短く履いたら、袖をまくり、ファスナー付きのパーカーを腰にまいた。 これが私の基本スタイルだ。 夏は長いワイシャツが半袖に変わるだけだし、冬はパーカーの上からブレザー羽織る。 それから洗面所に行き、顔を洗ってから髪を整える。 整えるっていっても私の髪の毛は肩よりすこし下ぐらいの長さだから、はねた寝癖を櫛でとくだけなんだけども。 「準備できたけど。」 「おう。朝飯できてるから食って学校行くぞ。」 テーブルにはご飯に味噌汁、卵焼きに焼き魚がある。 うん、完璧な和食だ。 「「いただきます。」」 そういって食べ始める。 うん、うまい。 ご飯はもともと米がいいけど、味噌汁とかよく出汁がきいてる。 卵焼きも私好みの甘めだし。 「思うんだがよ、普通は逆じゃね?」 「何がよ。」 「ほら、幼なじみでこういうのってさ、普通は女……俺たちの場合、千景が俺の家に来てうまい飯作って、俺を起こすじゃん。んで、一緒に飯食う。これが普通じゃね?」 こいつは……。 夢みてんのか。 「…じゃあ来なきゃいい。言っとくけど私は頼んでもないのに、ユウが勝手に来て勝手にやってんじゃん。」
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