15.嫉妬と奮闘 その2

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天音の手が私の顔をなぞる。 少しだけムスッとしながら。 嫉妬してるのがよく分かる。 それが嬉しく思うのは不謹慎だろうか。 「好き。」 気持ちを素直に伝えてくれる彼女は、トロンとした表情をしていて。 顔をゆっくり近付けてきて。 私は彼女の行為を受け入れる。 さっきみたいに周りに誰もいない、二人きりのこの場所で。 「やっとキス出来た。ずっと我慢してたんだから。」 「我慢出来てなかったような…。」 さっきの飲み会だってしようとしてたよね? 思い切り今みたいに顔を近づけてたよね? 「だってモテてるところ見てたら、独占したくなっちゃって。見せつけようかなって。」 ダメでしょ。 それは天音が社会的にダメージくらうから。
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