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天音の手が私の顔をなぞる。
少しだけムスッとしながら。
嫉妬してるのがよく分かる。
それが嬉しく思うのは不謹慎だろうか。
「好き。」
気持ちを素直に伝えてくれる彼女は、トロンとした表情をしていて。
顔をゆっくり近付けてきて。
私は彼女の行為を受け入れる。
さっきみたいに周りに誰もいない、二人きりのこの場所で。
「やっとキス出来た。ずっと我慢してたんだから。」
「我慢出来てなかったような…。」
さっきの飲み会だってしようとしてたよね?
思い切り今みたいに顔を近づけてたよね?
「だってモテてるところ見てたら、独占したくなっちゃって。見せつけようかなって。」
ダメでしょ。
それは天音が社会的にダメージくらうから。
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