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それだけで私は十分だ。
「んん…」
すぐにまた彼女の唇に吸い付き、チラリと見えていた舌に自分の舌をを絡めた。
「ぁ…。」
慣れていないのがよく分かる。
私の舌が触れる度に少し引っ込み具合になってるから。
でも逃がしてやらない。
逃がしてやるものか。
「んん…」
彼女の私を掴んでいる手に力が入る。
これは嫌がってるという意味ではない。
どうしていいか分からないから。
初めてでもないのに未だに初々しいこの反応は、私を更に昂らせるのに。
「は……ぁ……千…景…ちゃん。」
そうやって必死で名前を呼ぶのも。
「好…き。」
素直に好意を向けてくれるのも。
すべて無自覚なんだろうなぁ。
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