15.嫉妬と奮闘 その2

27/42
前へ
/415ページ
次へ
「は…。」 「また息止めてたの?」 「う…ん。」 年上なのにこの反応よ。 可愛すぎでしょ。 「千景ちゃん…余裕なの、ムカつく。」 「はは。」 余裕なものか。 必死だよ。 欲に負けないように。 君を…怖がらせたくないから。 それを誤魔化すように、頭を撫でるとムスッとしながらも身体を預けてくれる。 「………本当に高校生?」 「それ、何回疑うのさ。高校生だっての。」 …………残念だけど、ここまでかな。 このままキスを続けていたいけど…私は我慢出来そうにない。 いつもなら出来るけど、昼間の彼女は刺激が強すぎたらしい。 ほら。 こういうところが高校生らしいだろう? カッコ悪いから言わないけど。 「さて、せっかくだから珈琲でも飲みながら話そうか。豆や器具はないからホテルのインスタントになっちゃうけど。」 いつもイチャイチャしたあと…いや、キスの後は珈琲やお茶を飲みながら過ごすのが私たちの日常になっている。 それすら私たちではイチャイチャの類いだったりするしね。 今日も言葉通り"朝まで一緒に過ごしたい"という願いを叶えよう。
/415ページ

最初のコメントを投稿しよう!

572人が本棚に入れています
本棚に追加