15.嫉妬と奮闘 その2

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「いいから!恥ずかしいから。」 まぁそういうなら………。 よく分からないけど、目を閉じる。 するとまた深呼吸してる音が聞こえる。 いったい何がプレゼント? 天音自身? いや。天音のことだし、それを鵜呑みにしてはいけない。 きっと表現しづらいんだ。 なんだか擦りきれる音がしているけど……。 マジでなんだろう。 「うん、千景ちゃん。目を開けて。」 時間でいえば、数十秒だろうか。 ようやくお許しが出たので、目をゆっくり開けると………。 「……………………。」 言葉を失った。 というか目を疑った。 そして思った。 珈琲とか用意していなくて本当に良かったと。 絶対吹き出していたから。
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