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自分の口角が上がるのが分かる。
鼓動が早くなっていくのも分かる。
何より、興奮してるのが分かる。
彼女の表情だけでこんな気持ちになってしまうなんて…めちゃくちゃ好きなんだな。
「私を……。」
天音の目線が泳いでる。
でも一生懸命なのが伝わってくる。
「私を…………抱いて……。」
その言葉だけで、理性が飛びそうになる。
だけど……まだだ。
まだ、我慢だ。
頭の中で必死に自分を抑えながら待つ。
彼女の言葉には続きがある。
だって私がそう望んでるから。
彼女もそのことを理解してるから。
「千景ちゃん…。」
「うん。」
「千景ちゃんとのキス、大好きだよ。でも…もっと千景ちゃんを…独り占めしたいの。」
「うん。」
「もっと…キスしてほしいし…もっと触れてほしい…。」
「うん。」
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