15.嫉妬と奮闘 その2

39/42
569人が本棚に入れています
本棚に追加
/415ページ
それを見た私は我慢出来ず、口に含む。 もっと時間をかけて触るつもりが結局欲に負けてしまった。 「あぁ!!」 舌先でそれを撫でて転がす。 その度に天音の艶かしい声が少しずつ激しくなる。 「千…景ちゃ…ぃ…ぁあ!」 私だって女だ。 だから女性がどのように触られたら反応するのか分かる。 だから最初は優しくして感度を上げていけば…。 クチュ。 ほら、少し触っただけでもこんなに…。 「天音、気持ちいい?」 「聞かないで…恥ずかし…い。」 「それでも聞きたいな。」 「千景ちゃんの意地悪。」 それは結構。 だって聞きたいんだから。 天音の"声"で分かっちゃうんだけど、それでも本人の口からね? 「気持ち………いい。」 「はっ。最高。」 どうして男が、彼女の気持ちを聞きたがるのか分かったような気がする。 答えを聞いても昂るし、聞かなくても反応だけで昂る。 これは確かに何回も聞きたくなる。 バカに出来ないものだなぁ。
/415ページ

最初のコメントを投稿しよう!