16.朝

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チュンチュンと鳥の鳴き声がする。 それに微かだが眩しい。 髪の毛にもなんだか感触がある。 「んん………。」 目を開けると、光が漏れ出ていた。 何事かと思い見てみると、カーテンの隙間からのようだ。 「おはよう。」 最愛の彼女が目の前にいる。 まだ頭がぼんやりするけど、記憶ははっきりしている。 「起こしちゃったかな?」 「なんか頭フワフワされてたような…。」 「千景ちゃんより早く起きて、髪の毛触ってたの。寝顔は年相応で可愛かったよ。」 「んん…今なんじ…。」 「今はまだ六時前かな。」 二時間しか寝てないのか…。 道理でなかなか頭がはっきりしないわけだ。 だけど。 「あ。」 天音の姿を見たら…目が覚めてきた。 そうだった。 色々"疲れて"そのまま寝てしまったんだ。 「天音はよく起きれたね…。」 「いつもよりは眠たいんだけどね。二度寝したら起きられないと思ったから。」 「同感…。」 「千景ちゃんって夜はあんなにえっちで意地悪なのに、朝は弱いよね。」 「………朝は昔から苦手。」
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