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「ギャップがすごくてドキドキしちゃう。」
「そういうことは服を着てから言って。」
思わず目を背ける。
そんなこと言われたら私もドキドキするけど、今の姿で言われるとムラムラもしてしまうんだから。
「……本当差があるね、可愛い。」
「うっさい。」
嬉しそうにしちゃって。
こっちは大変なのに。
「それとね…夢を見ちゃって…。それで飛び起きたって言った方が正しいかも。」
「夢?」
短時間でも夢を見ることはある。
でもそれで飛び起きるってどんな夢なのだろう。
「うん。千景ちゃんが……どこか遠くに行っちゃうような…そんな夢。それで起きて…千景ちゃんが隣で寝てるとこ見たら安心しちゃって。それでずっと見てたの。」
「なんだそりゃ…。私は、天音と別れるとかあり得ないから。」
「分かってる。それでも…未来は分からないでしょう?」
「そうだけど、例え離れて過ごさないといけなくなっても、私の天音に対する気持ちは変わらないと思う。」
「え?」
「上手く言えないけどさ。私、わりとリアリストというか…多分、その時でも天音のことを考えて行動すると思う。もちろん自分の将来のことを踏まえて。」
もし、とかこうできたらいいとかそんなifのためでなく。
私はきっと、天音と一緒にいるために。
最終的に私のやりたいことができて、その上天音と一緒にいることができる道を選ぶだろう。
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