1.退屈な毎日

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家から学校までは電車でだいたい1時間くらい。 家から駅と、降りる駅から学校までは近いから電車に乗る時間がすこし長いのだ。 まぁ行こうと思えばバスもあるんだけど、人が多過ぎるから勘弁。 経験者は語るってやつね。 「お前さ、髪色と制服ちゃんとしろよ。また生徒指導室行きだぞ?」 「いちいちうるさいな。あんたは私のおかんか。」 「俺はお前の両「それよりもズボンのチャック」 私がその部分を見ずに指摘すると、ユウは確認するやいなや………「あわわわ」と声に出しながら慌てていた。 こんなやつに父さんとあの人が私のこと頼んで合鍵渡すとか…理解できないや。 生徒指導室に行こうが私はスタイルを変えるつもりはない。 髪は赤茶色のまま戻すつもりはない。 「もしまためんどうなこというやつらがいるなら、また黙らすし。」 「千景は本当に能力使うところ間違えてるよ。」 まぁそれに関しては否定しないけどね。 私は去年担任と数学の先生と取引をした。 取引というより、勝負だ。ま、それで勝ったわけだから赤茶色のまま過ごしているんだけど。 「ユウが真面目すぎるんじゃないの。」 「俺は普通だし。普通に過ごしてぇの 。」 「つまんねーの。だから彼女もできないんだよ。」 「おい!それは関係ねぇだろ!いいんだよ!俺にはお前の世話があるから!!」 だから私は頼んでねぇっつーの。 言い訳乙というと、ユウに軽くどつかれる。 ´
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