1.退屈な毎日

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「笑いすぎだろ、坂野!!」 「あ、それより千景私も安藤も6組だったよ。」 「あぁ、あんたがいたか。」 「ちょっ、反応うっす!もーちょっと喜んでよ!私らのクラス、この3人しか去年と一緒の人いないんだから!」 いやだって、杏の存在忘れてたし。 というか、やっぱりそうか。 つか、ユウだけ外れたか。 ふと見ると思ってた通りユウは少し悲しそうにしていた。 私だけじゃなくて大ちゃんまで離れるからなぁ。 「まぁ悠人。お前のクラス、去年仲良かったやつら多いだろ?それに千景や杏奈のことは俺が見ててフォローしとくし。」 「そうだよな。大樹がいるなら安心だ。」 「おい、安藤。それって私らが問題児みたいに聞こえるんだけど?」 「問題児だろ。お前らのグループ、騒がしい派手だし。」 まぁクラスの中では浮いていたというか目立ってたなぁ。 何人か生徒指導室常連だったし、先生に目を付けられてたし。 でもさぁ。 「私、普通でしょ。そこに組み込まれるとか心外なんだけど。」 私なんも問題起こしてなかったんだけど。 杏ならともかく。 赤茶色の髪色にした初日に生徒指導室行ったきりだし、真面目に授業も受けてたし。 杏ならともかく。 「何気にあんた、あたしに失礼なこと思ってるでしょ。」 「………まさか。」 なんで分かるんだ。 「いやいや、千景!お前先生に喧嘩売った時点で問題児だろ!!」 「ユウ、誤解招く言い方すんな。私は、適当に流してただけ。先生から取引持ち込んできたし。」 去年まともに話聞いてなかったので、らちがあかず、先生は私に取引を持ち込んできた。 「あー、あの数学とか理数系科目の満点か?」 「そーそー、それそれ。」 要は指定されたテストで満点取れば見逃すというやつだった。 まぁ一応この学校は進学校だからね。 試験結果さえ良ければいいのだろう。
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