2人が本棚に入れています
本棚に追加
その後、男は毎朝決まった時間に置き、食事をとり、本の修繕をして、掃除と洗濯と風呂などの清潔を心がけ、眠りにつく生活を始めた。
全ての困惑と寂しさと苦しみをを受け入れ、時間の概念も忘れて、規則正しい生活を心がけた。孤独という恐怖が襲い来る時は、目を瞑って深呼吸をし、あの挿絵を見て宥めさせた。
男は決して孤独を拒否したのではない。ただ孤独に振り回されるのを止めた。男は穏やかに、人間性を保ちながら毎日を過ごした。
そして、さらに二年の時が過ぎた時。
部屋のドアが開いた。
最初のコメントを投稿しよう!