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少しばかり考える。今までモテた試しは無いし、元々女性と縁はない。
姉は既に結婚して子供もいる。子孫はいるということだ。
両親は悲しむかもしれないけれど、僕の初恋はこの女神なんだ。
……後悔はない。
「僕と結婚してください」
今思うと、神様に人間らしいプロポーズをしてしまったけど、喜んでと言ってくれた彼女もまた人間らしい。
その後、僕をいじめていた生徒は病気や怪我にあったり、警察のお世話になったりと僕の周りからいなくなった。
そして定期的にこの山に通いつつも勉強を頑張り、僕は日本ではトップクラスのイラストレーターとなった。
有名ミュージシャンのジャケットを手がけたり、ゲームやアニメのデザインをしたりと、食うには困らないようになった頃、じいちゃんの家に住み始めた。
時間が空いたら山に行き、美しい妻と秘密の時間を共有する。
僕は僕の選択に後悔はない。僕の命がある限り、妻とこの山と、この秘密の花園を大事にして行くと決めたのだから。
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