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「では次に、主食はパンでした?ごはんでした?」
「週にごはんが3回、パンと麺が1回ずつだったよ」
なぜかドヤァ!とした顔で伊緒さんがきっぱり答える。
へえぇ、ぼくのとこはごはんとパンが日替わりだった。
麺もたまに出たけど、あくまでスープやおかずの扱いで、主食になっていた記憶はない。
自治体によってこれだけ違うんだと、感心してしまう。
「特に好きだったメニューはありますか?」
給食の話題では何はともあれ、これを聞かねばなりますまい。
「やっぱりカレーかなあ。給食のカレーって、なんだかすごくおいしかった気がするわ」
おお、王道にして不動のNo.1人気メニューですね。
ぼくも給食がカレーの日はとってもうれしかったのをよく覚えている。
子どもが食べやすいように甘めに、そして一回に大量に仕込むことがおいしさの秘密だと聞いたことがあるけれど、きっと独自の隠し味などの工夫をしてくれていたに違いない。
「ほかには、揚げパンもたのしみだったなあ」
揚げパン!
これも先輩方が口を揃えて好物に挙げる給食メニューだ。
揚げたコッペパンに粉砂糖がまぶしてあって、それはメルヘンな雰囲気だったという。
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