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北海道はあまりにも寒冷な気候のため、稲作に適した土地ではないとされてきました。
しかしその挑戦の歴史は古く、17世紀終わり頃に現在の北斗市で稲を植え付けたのが、北海道における水田の発祥とされています。
ところがこれまで道産米は、あまりおいしくないお米の代名詞のように扱われてきました。
しかし長い年月をかけて過酷な環境への耐性と味を両立する品種が開発され、いまや「特A」の評価を得るすばらしいお米が出回っています。
なかでもわたしが好きなのは「ゆめぴりか」というお米です。
"美しい"という意味のアイヌ語である「ピリカ」の名を冠するこのお米は、それはもうびっくりするくらいおいしいものです。
もっちりしっとりした食味に、甘くゆたかな旨みがぎゅっと詰まったすてきな味わいなのです。
夫もゆめぴりかをことのほか気にいり、わたしたちは全力で北海道米を応援することに決めています。
どの時期のお米もおいしいですがやはり新米は格別で、そのみずみずしさたるや「新米をおかずに古米を食べる」という冗談もあながちではありません。
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