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と、その時わたしは「ぺかーっ」とまめ電球が輝くようにいいことを思い出しました。
またかみなりさまが鳴るとこわいので、夫にくっついたまま(つまり夫ごと)ずりずりと引っ越し荷物の段ボールの山へと向かいます。
お目当ての箱はすぐに見つかりました。
「非」という字を丸で囲った「マルヒ」の箱、すなわち非常食ボックスです。
お引越しのバタバタで何を入れたのかほとんど覚えていなかったので、開封はちょっと楽しい作業になりました。
まず出てきたのは非常食の王たる「乾パン」です。
すっかり歴史脳になった人はこれを「いぬいパン」と読んでしまうのは有名なお話ですが、保存がきいておなかも膨れるので重宝します。
底の方に氷砂糖が入ってるのもなんだかうれしいですよねえ。
次に出てきたのは、いろんな種類の「カップ麺」でした。
特売のときに買いだめしたものを、マルヒ箱に入れておいたのを思い出しました。
いわずと知れた、インスタント食品の白眉。
お湯を注ぐだけであったかいスープと麺ができあがるという、人類の叡智。
その詳しい歴史はもはや申し上げますまい。
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