ここぞとばかりの「カップ麺」。これまた妙においしかったり

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 「お湯で戻して食べる」というものは非常に古くからある保存食の発想ですが、容器がそのまま食器になるというあたりがカップ麺の最大の強みといえるかもしれません。  カップ麺というと、とにかく身体によくない食べ物というイメージが強いかと思います。  もちろんそれだけ食べて身体にいいわけはありませんが、たまーに食べると、これまたなんとも言えずおいしいんですよねえ。  普段の食事では可能な限りインスタント食品を使わないようにしてはいますが、ひとりで暮らしていたときは相応にお世話になったものでした。  免罪符のように刻みネギを散らしたり、たまごでたんぱく質をプラスしたりといった悪あがきも、いまではなつかしい限りです。 「伊緒さん、予報を見るとしばらく雨やみそうにありませんね。おなかも空いてきたし、とりあえず非常食でしのぎましょう」  しめしめ。わたしからは言いにくいことを夫が言ってくれました。  おへそを隠すためにまだくっついていたので、さすがに暑くなってきたからかもしれませんが。  じゃあそれぞれ好きなもの選ぼうね、とは言いましたが、数種類を並べて見るとどれもおいしそうでなかなか一つに決められません。
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