伊緒さんのラーメン食べ比べ。札幌vs和歌山のご当地対決です

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 現在では一般的となったガラや骨系のだしと魚介系のだしを合わせる、ダブルスープの技法を古くから用いていたことも特筆すべき項目です。  ラードを使うのでやはりこってりとしていて、麺は札幌同様のちぢれ麺です。  ほかにも広い道内の各地にそれぞれ個性的なラーメンがあり、日進月歩・群雄割拠の様相を呈しています。  さて、日本社会におけるラーメンの相対的地位が、上昇の一途を辿っているのは周知のことかと思います。  "戦国時代"ともたとえられるラーメンの競合はすさまじく、人気店には連日長蛇の列が並び、地域経済のバランスをおびやかすほどの影響力をもつとされています。  ものすごくたくさんの具がのっていたり、ものすごくスープが辛かったり、ものすごく大将がこわかったりと、とにかく"ものすごく系"のお店が大人気なのもよく知られています。  大将がお客さんを叱りつけるお店は一時期テレビでもよく紹介されていて、私語をしては怒られ、水を飲みすぎては舌打ちされ、スープを残そうものならそれこそ市中引き回しの刑にでもされそうな剣幕でした。  
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