143人が本棚に入れています
本棚に追加
まさか自宅で缶詰バーとは!じつは子ニャーも常連さんです
すごくたくさんの缶詰をもらった。
会社あてに届けられるお中元を社員みんなに分けるというビンゴ大会で、みごとに缶詰だけを大量に引き当ててしまった。
多すぎるので同僚や上司に一部バーターをもちかけたけれど、面白がって誰も応じてくれなかった。
しかし今日び、こんなに保存食をいただくというのもまったくありがたい。
多謝多謝。
袋に分けて、通勤カバンにも詰め込んで、えっちらおっちらお家まで運んだものだが、本来なら一気に持ち帰る必要はぜんぜんないのだった。
でもあえてそうしたのにはちょっとした理由がある。
じつはまったくつまらない、些細なぼくの配慮のなさから伊緒さんの機嫌を損ねてしまい、今朝から会話が途切れてしまったのだ。
謝ろうとして顔をのぞき込むけど、ムスぷーん!と頬をふくらませてあっちを向いてしまう。
これは心から怒っているというわけではなくって、さあ、どうにかしてご機嫌をとってごらんなさい、というメッセージなのだ。
前回おんなじようなことが起こったときは、ゼンマイで動く小さな羊の人形で気を引いて許してもらったのだけど……。
最初のコメントを投稿しよう!