11.雪

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   目を開けるとフェルが見つめていてくれた。おれのそこをあったかい大きな手が触れて撫でて握って、大きく小さく動いてる。 「イきたい…… ふぇる……」 「僕もだ、マイエンジェル……マイスィート……」  フェルの肩に両手を載せた。広げて立てた足の間にフェルが入ってくる。俺はすっかり濡れてたからフェルはそれだけで俺を柔らかくしてくれた。  あああ、フェルだ。俺の中、フェルでいっぱいだ。俺、贅沢だ。暖炉の前でこんなにいい男に抱かれて、それは俺の旦那さんで。 俺の、俺だけのもんで。 「俺、お前だけのもんだから」 「そうだよ、僕だけのものだ。そして僕はお前だけのものなんだ」  少しずつ速くなっていくフェルの動き。俺はいつの間にかその動きを追っかけて感じて、それでも声を出したくなくてフェルの肩を噛んだ。  あああ …… いぃ……  高まりあった俺たちは一緒に昇りつめた。  「きもち、いい、ふぇる……」  「My heart is yours……」  そのまま暖炉の前で俺たちは眠った。ちろちろと薪を舐める火に温度をもらいながら。     
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