1人が本棚に入れています
本棚に追加
この日の夜も、僕は夢を見た。
でも、この日の夢は、いつもより鮮明で、うなされて飛び起きた後もしっかり記憶に残っていた。
たぶん、睡眠科学研究所で見た映像を覚えていたということも考えられる。
翌日僕は、いつものように会社に出勤したが、何かわからない不安が時間が経つにつれて大きくなっていった。
会社を定時に出て、僕は拓也に電話した。
「今、どこにいるの?」
「新宿にある三角ビルの展望レストランにいるよ!
菜摘も一緒だからおいでよ!」
僕は、2人でいると聞いて一瞬躊躇しながらも、
「2人の邪魔じゃないかな?」
と聞いてみた。
すると拓也が、
「亮太、遠慮しなくていいよ!」
と快い返事をしてくれて、僕はさっそく展望レストランに行くことにした。
展望レストランに入ると、個室の部屋に案内されて、そこには菜摘と拓也がすでに飲み始めていた。
僕は、拓也の隣に座って、まずはビールを注文して乾杯した。
最初のコメントを投稿しよう!