第1記

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まりを2人は既に出かけて行った。龍馬は1階にまで聞こえるくらいデカイいびきをかいている。 俺は食器洗い、洗濯、風呂掃除など家事を一通り終えると、満杯に入れた水筒と、家の前にある使い捨てられた鉄の棒を持って森の奥へと進んでいった。 俺は水を汲みに行ったり、食料調達のために狩りをする事を主目的として森を探索している訳ではない。 俺には過去の記憶が一切ない。意識が戻ると俺は片岡さんに保護されていた。なんでも森の中心部あたりで倒れていたとか。片岡さんはそんな俺を家に招き入れ、記憶が戻るまで面倒を見ると言ってくれた。本当に片岡さんには感謝している。     
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