2 俺はイケメン

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俺はイケメン。 この歌舞伎町では、ナンバーワンホストだ。 「ご指名ありがとうございます。優光(ゆうや)です。」 「ユウヤ、待ってたわ。」 「ユウくーん、聞いて聞いて!」 「ユウヤさん、会いたかった!」 どんな女も、俺を見たらイチコロさ。 この身長の高さ。 爽やかな香水。 そして整ったこの顔。 完璧。 「ドンペリ入りまーす!」 女達は高い酒をどんどん入れてくる。 「ユウヤ、はい、誕生日おめでとう!」 誕生日プレゼントも、高級品が山のように来る。 まあ、全部売りさばくけど。 俺が落とせない女なんて、いないだろう。
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