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安原は、棚から本を取り出し開いた。
そこに映るのは、ホテルのスイートルームから転落した女性。顔が溶け、体は変な方向に曲がっていた。
「・・・表面的な態度だけでは、伝わるものも伝わりませんよ。またのお越しをお待ちしております。」
「サトシっち、これ着てみて。コウイッチから貰ったんだ。」
そこに並ぶ、服の数々。
タク、貰ったと言うよりかは盗んだと言った方が正しいのでは?
「コウイチ君、あとで服の埋め合わせはするよぅ。ゴメンねぇ。
お詫びに、もう1つの俺のステッキあげるからさ。」
「いりませんよー。」
「うわ、サトシっちメチャクチャ似合うじゃん。チェック柄!サイコー!トップモデルも顔負けだよ。
この時計もしてみて。」
服を着て、鏡に映る私の姿を見ました。
・・・たまには、人間らしくなるのも悪くはないかもしれませんね。
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