30 生き返らせて

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「こんばんは。」 「おう、来たのかい。」 ここは、僕とユー先輩だけが知っている小さな飲み屋。 下積み時代から通いつめた場所。 「ビールを。・・グラスは2つ下さい」 「ユーキの分もだな。 ほらよ。」 僕は、グラスを2つ並べ。 隣のグラスからビールを注いだ。 「あの、今日はお母さんいらっしゃらないんですか?」 ビールを一口飲み、僕が聞くと。 「お袋は死んだよ。 ヨースケ君を拝んだ日あったろ。 次の日にポックリな。死に顔は笑っててよ。 ・・ったくよ、会いたい人間に会えたからって安心して逝くんじゃねえっての。」 とオヤジさんは言い、ビールを飲んだ。
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