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「こんばんは。」
「おう、来たのかい。」
ここは、僕とユー先輩だけが知っている小さな飲み屋。
下積み時代から通いつめた場所。
「ビールを。・・グラスは2つ下さい」
「ユーキの分もだな。
ほらよ。」
僕は、グラスを2つ並べ。
隣のグラスからビールを注いだ。
「あの、今日はお母さんいらっしゃらないんですか?」
ビールを一口飲み、僕が聞くと。
「お袋は死んだよ。
ヨースケ君を拝んだ日あったろ。
次の日にポックリな。死に顔は笑っててよ。
・・ったくよ、会いたい人間に会えたからって安心して逝くんじゃねえっての。」
とオヤジさんは言い、ビールを飲んだ。
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