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『タケシは優しい子なの、母ちゃん知ってるよ。家族で泣いてくれてたの、タケシだけだったからねえ』
「・・時間だよぉ。」
林道さんが、また鈴を持った。
「母ちゃん・・いつか、俺もそっちに行ったらさ。
・・旨い料理、また食わせてくれよ。」
『はいはい。タケシは肉じゃがとおにぎりが大好きだからねえ。
用意して、待ってるからね。あんまり速くこっちに来たらあげないから、ゆっくりおいで。』
「うん・・」
鈴が鳴る。
オヤジさんのお母さんがまた階段をのぼり。
光が、消えた。
「ぐずっ、ぐずっ。
オヤジさぁああん!」
大泣きしてオヤジさんの服を涙でグシャグシャにする、タクさん。
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