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「どういうことなんですか？」
僕は、あの喫茶店で林道さんに聞いた。
その場にいるのは、安原さんとタクさん。
そういえば、林道さんがこの喫茶店に来れてる時点で変だと思うべきだった。
林道さんが人間なら、招かれるかこうやって安原さんに連れてきてもらわないと来れない。
でも、この人は普通に来てる。こうやって。
「あ、あのねぇ、ヨースケ。・・俺は・・
そのさぁ・・」
「町田様」
ふいに、安原さんが僕に声をかける。
「はい」
「その蝶ネクタイ、素敵ですね。
どなたから頂いたのですか？」
「これはですね・・」
青い、蝶ネクタイ。
・・あれ。
思いだせない。
そう、これは。気がついたらあったんだ。
何か、すごい大切なもののような気がして。
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