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「ねえ、ヨースケっち」
「はい。」
何か、このままじゃヨースケっちが不憫だよ。
「俺っち達の仲間入り、しない?」
「・・・・。」
僕の頭をかすめる、大事な存在。
「どうしたの、ヨースケっち。何悩んでんの?
ユーキっちにも、会えるんだよ?」
「・・ミクちゃん、だろっ?」
林道さんが言うと、頷いた。
娘のミクは、小学2年生になった。
タクさんや林道さんみたいな存在になるなら。
嫌われるかもしれない、恐れられるかもしれない。
父親が人間じゃないと知られたら。ミクが、イジメられるかもしれない。
それだけが、僕の不安だった。
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