31 痩せたい 2

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コポコポコポ・・。 紅茶を淹れる音が、店に響きます。 「終わったよ、サトシっち。 あとは、りーくんに天国まで導いてもらうだけ。」 「ありがとうございます。 いらした方の願いがないと、私は動けませんからね。」 「だから俺っちがいんじゃん。」 タクは笑います。 ・・本当にやりたくなかったのですね、タク。 「彼女は、リバウンドしていたのではなく。 筋肉質になっていたのです。体重が増えていたのもそれが原因でしたからね。」 「もう少し我慢してたら、一生リバウンドしない体になってたのにね。」 タクは、残念そうです。 「代謝も上がり、食事にも気を付けていましたから。彼女は実は最初から肌もかなりツヤがありましたから、痩せるだけで美人になれた人だったのです。 ・・元からの素材が良ければ、作り物は負けてしまう。 タク、あなたの言う通りでした。だから砂糖を使った私は料理で負けてしまったのですね。」
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