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コポコポコポ・・。
紅茶を淹れる音が、店に響きます。
「終わったよ、サトシっち。
あとは、りーくんに天国まで導いてもらうだけ。」
「ありがとうございます。
いらした方の願いがないと、私は動けませんからね。」
「だから俺っちがいんじゃん。」
タクは笑います。
・・本当にやりたくなかったのですね、タク。
「彼女は、リバウンドしていたのではなく。
筋肉質になっていたのです。体重が増えていたのもそれが原因でしたからね。」
「もう少し我慢してたら、一生リバウンドしない体になってたのにね。」
タクは、残念そうです。
「代謝も上がり、食事にも気を付けていましたから。彼女は実は最初から肌もかなりツヤがありましたから、痩せるだけで美人になれた人だったのです。
・・元からの素材が良ければ、作り物は負けてしまう。
タク、あなたの言う通りでした。だから砂糖を使った私は料理で負けてしまったのですね。」
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