5 画家になりたい

9/14
前へ
/2280ページ
次へ
「かしこまりました。」 律儀に頭を下げる男性。私はネームプレートを見た。 お父さんに似てるその人は、「安原」さんというらしい。 「メイっち、何か緊張してる?」 「はい、まあ。」 そりゃ、男の子なんかと付き合ったことないから、こんな近くに男の子いればね。 「タメ口でいいって♪」 「うん」 「お父さんにそんな似てるんだ、サトシっちは。 君はお父さん大好きなんだね♪」 「私の夢を、家族の誰よりも応援してくれてた人だから。」 止まっていた涙がまた、出てきた。
/2280ページ

最初のコメントを投稿しよう!

467人が本棚に入れています
本棚に追加