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「オーパーツ」
〇あらすじ
惑星有人探査機・アノマリー号に搭乗するルーカスは、探査目標惑星から発せられた謎の磁場によって、惑星に墜落してしまう。
瀕死状態だったルーカスを救ったのは、シュリンという名の箒に乗り空を飛ぶ魔法使いであることを知る。この惑星は、空想上でしかありえなかった魔法という概念が存在する異文化惑星だったのだ。
シュリンの家に居候しながら、ヒューマノイド・エディの協力のもと、地球へ帰還する方法を模索する日々を送っていたある日、町に魔獣接近の警報が鳴り響く。
秘密裏に持ち込まれた禁忌の結晶・蒼玉を巡る戦いの末、大災害を未然に防ぐことに成功するが、ルーカスの素性が公のものとなり、一躍有名人となる。
ルーカスの事情を知り集まった協力者らの提案により、アノマリー号を修理する計画が発案されるが、必要となる修理素材はどれも滅多に手に入らない代物だった。
それでもこの計画に一縷の望みを掛けたルーカスは、協力者たちと共に世界中を巡って素材集めの旅に出ることとなる。
旅路の途中で出会った多くの人たちとの交流や、様々な体験をしていく中で、環境問題や国家間の軋轢で起こっている世界大戦の存在を知っていく。
修理が順調に進んでいくが、最後の修理素材が禁忌の結晶であったことに修理の手が止まる。
そんな中、勃発した大戦争が原因で、地下に眠っていた大結晶が反応して大噴火を引き起こしてしまう。噴火による大量絶滅を回避するべく、世界中の魔法使いが集まり、暴走した大結晶の破壊を試みるが失敗してしまう。
ルーカスは最後の望みとして、言葉を解す魔獣・ドラゴンに協力を求める。ドラゴンから自業自得だと拒絶されてしまうが、エディから「生物の頂点にいるものが傍観した結果だ」と激しく非難。それに突き動かされたドラゴンは、自身の命と引き換えに大結晶を破壊し大噴火を鎮める。
ドラゴンの遺骸から流れ出た結晶が自然を癒し、元の姿へと戻っていく。
アノマリー号は遺骸の結晶を得てオーバーホールされ、旅立ちの日を迎える。
シュリンに別れを告げ、多くの人たちに見送られながら母星・地球へと舵を向ける。
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