真夜中のタクシー

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7月の夜でした。 珍しく夕方から涼しい風が吹き、快適な夜でした。 1台のタクシーを呼んだんです。 快適な夜でした。 快適な夜でしたが、シートの座り心地はさほど快適ではありませんでした。 運転手の方が、言ったんです。 「どちらまでですか?」 だから私は「このやろう」って言ったんです。 とっさの判断でした。 しばらくすると自宅が見えてきました。 行先も告げてないのに何故。。 そう、自宅前でタクシーをとめたのです。 つまり、タクシーは最初から動いていなかったのです。 快適な夜でした。
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