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「あ、ごめん。瀬名ね」 「そう!尚君に、チョコを渡したいの。でも、皆がいる所だと恥ずかしいし…ね?」 「亜里沙から貰えるなら、男子絶対喜ぶよね」 「でもからかう奴もいるだろうから、遥、お願い!」 「高橋とか絶対騒ぎそう」 「だってあいつ亜里沙のこと好きだもん」 高い声ではしゃぐ女の子達の中で、亜里沙ちゃんはお願い、と私の手を取る。 雑巾がぺしゃりと床に落ちる。 本当に、女の子って感じがするなぁ。 私とは、違って…。
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