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白雪は感心してため息をもらした。さつきはキララに優しさを示しつつ距離を取った。なかなかうまいやり方だ。
チルトゥルのウエイターの経験で磨かれたスキルにも思えたが、さつきがこれまでも女の子にもててきたのは、さつきの中性的な魅力を見れば分かる。
(さつきにもともと身についていた仕草なんじゃないかな)
さつきがキララの手を押し戻したことには気付いていないふりをして、白雪はキララに握手を求めた。
これでキララの空いた手の行き場が出来る。手を離されたことから気が逸れるはずだ。
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