エンドロール

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 延々と続いた名前の行進が途絶え、エンドロールはようやく終った。じんわりと明かりが灯り、暗闇から解放された世界に慣れてきた頃合いで、隣に座る少女が話しかけてきた。 「今度はどうだった?」 僕は大げさなため息をついて言った。 「何度観ても退屈な“作品”だ。」 視線はスクリーンのまま。少女がどんな表情をしているのか、僕には分からない。少女はこちらを見ているのだろうか、自分はどんな顔をしているのだろうか。僕は慌てて二の句を継いだ。 「後半からの失速感と言ったらないね。特にラストシーンなんて最低だよ。何一つ共感も感動もできやしない。」 沈黙を埋めるための言葉としてはあまりにお粗末だと自分でも思う。
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