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「それに、あのやたらと長いエンドロールは何だい?全部流れ終わるまでに3か月くらいかかったんじゃないか?」
なんとつまらない発言か。僕は早くも後悔した。少女は何も言わない。何か思案しているのか。二人の間に流れる沈黙が怖い。何か言わないと。おそらく、次に話ができるのはまた数十年後になってしまうだろう。今のうちに話をしなければ。しかし、焦れば焦るほど見つからない探し物のように、適当な言葉を見つけられずにいた。
「正確には四カ月と十三日かかっているわ。」
少女が静かに言った。
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