終章:マグノリアと黄嶋と先生

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始業式当日。 貴彦は2年生の教室に向かった。 クラス替えはないので、2年1組に自動的になる。 「貴彦くん、おはよう!」 各自の席順は黒板に貼り出されており、貴彦は自分の席にすぐに向かった。 そんな貴彦に、先に来ていた大夢の方から声をかけてくる。 「おはよう、大夢くん。大夢くん、僕の斜め前だね。」 「うん。」 席が近いのは嬉しかった。 竜大も亜子も美穂も京司もいる。 2年生になったからって、特に変わったことなどないのだ。 新任式と始業式、その中での担任発表。 貴彦は、また緑川先生が持ち上がって担任になってくれたことを喜んだ。 緑川先生は、貴彦の質問にもきちんと答えてくれる。 教え方も上手で、先生に習うと何でも分かってしまう。
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