霊の仕業

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「顔見せないでって言ったはずよ……」  翌日の生徒会室。  奈津実の額には既に怒りマークがハッキリと浮き出ている。 「おまけに……誰が問題を起こせって言ったのよ!」 「違うんだよ!」  全力で弁明する朔也。 「昨日の朔也ったら激しかったんだから~」  相変わらず本気だか冗談だか分からない江。  二人は日頃から素行がアヤシイので『またお前らか』で釈放された。  良くも悪くも日頃の行いというのは大切である。   「だから! オレの意思じゃなかったんだよ! 何か別の力がオレを操ってて!」 「いやぁ~ん」    朔也は必死に弁解、説明するが江の態度がそれを邪魔する。  しかしそんなことはいつものことと、構わず朔也は断言した。
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